セカンドオピニオンも受付けております。
最近、当院にもセカンドオピニオンでご来園される患者様が多くいらっしゃいます。
①3ヶ月ごとの定期検診に通っているにも関わらず、他医院に行ったら五箇所以上のむし歯があり治療が必要だと言われた。
②詰め物の隙間が出来てしまっているので外して新しく作り直したほうが良いと言われた。
③あちこちの歯を抜いてインプラントにしないといけないと言われた。
等、本当にそうした方が良い場合も勿論ありますので、
一概にこれらを言われたから怪しいという訳では勿論ありません。
しかし、少しでも納得できない部分や、
あれ?と思ったらセカンドオピニオンとして他院にかかることもおすすめします。
今回、当院であったケースですと、3ヶ月前に当院で治療を終えた患者様が、
都内に出てくる機会が減った為、近所の歯科医院に定期検診に行った際に、
①と②を言われたケースです。おかしいな?と思った患者様がお電話くださり、
当院で拝見したところ、むし歯もなく、
3ヶ月前に当院で入れたセラミックの詰め物も、綺麗な状態で入っておりました。
確かに要観察歯(CO)という初期のむし歯はありましたが、
この初期のむし歯は、削る必要のないむし歯です。
何故なら、歯ブラシやフロスでしっかりと清掃を行えていれば、進行を防げますし、
フッ素やご自身の治癒力によって、治癒することだってあります。
※これを再石灰化といいます。
一度治療を行った歯は、元には戻りませんし、
二次う蝕といって、一度むし歯に罹かって治療した歯は、
むし歯になっていない天然の歯と比較すると、むし歯罹患リスクが高くなります。
※予防歯科先進国、スウェーデンの調査によると
30年間で起こる虫歯の80%は、二次う蝕だとされています。
当院では初期の削る必要のないむし歯の場合、治療は勧めておりません。
その代わり、歯科衛生士による歯ブラシやフロスの使い方をご提案したり、
定期検診で経過を観察する等して対応しております。
勿論その後、その初期のむし歯だったものが進行してしまい、治療の必要性を感じたら、その時に初めて治療を行います。
インプラントを勧められたというパターンでは、
全く抜く必要のない歯まで抜いてインプラントにすることを勧められていました。
当院でもインプラントは行っておりますが、患者様にご提案する時は、
同時にブリッジや義歯など、選択出来るものは一通り説明を行い、
それぞれのメリット・デメリットもお話しいたします。
確かに欠損歯を補うのに、インプラントは顎の骨に埋め込んだ人工歯根が力を伝えるので、
他の補綴方法よりもしっかり噛むことができ、ブリッジのように両サイドの歯を削らなくてはいけないということも無い為、
メリットが多い処置ではありますが、抜く必要のない歯を抜いてまで入れるなんて信じられないことです。
いくらインプラントが優れているからと言ってもご自身の天然歯には及びません。
※噛む力を天然歯と比較した場合、入れ歯は30%程度、ブリッジは60%程度、インプラントは70~85%程度と言われています。
当院では、必要のない治療は決して勧めておりません。
なるべくご自身の歯を長く使って貰えるように、患者様にとって最善の治療をご提案致します。
患者様は、医院で勧められれば、それが一番良い方法だと思ってしまうのは当然であり、
それにつけ込んで、必要のない処置をして稼ごうとする残念な人も、
稀ですが存在しているのが悲しい現実です。
今はインターネットで行う処置について調べてみることも出来ますし、
セカンドオピニオンも珍しくありません。
現在、歯科医院はコンビニより20%も数多くあります。
患者様が信頼できるかかりつけ歯科医院に出会えますよう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
芝二丁目歯科